村上宗隆らの40本塁打や黄金期到来を期待するファンに歴史を知る古参ファンが冷静な現実を突きつける(海外の反応)
2024年にメジャー歴代最多となる121敗を喫したシカゴ・ホワイトソックスですが、若手有望株の台頭や村上宗隆らの加入によって急速な再建の兆しを見せています。地元ファンコミュニティでは「今後3〜4年は優勝争いができる」「数年後にはドジャース以上の強力打線になる」といった強気な黄金期到来を期待する声が投稿され大きな話題を集めました。しかし、2021年の地区優勝から歴史的惨敗へと転落した過去を知る古参ファンからは、慢心を戒める極めて冷静で現実的な反論が相次いでいます。英語圏最大の電子掲示板Redditのホワイトソックス板より。

このトピックの背景
ホワイトソックスは2020年代初頭にも若手有望株を揃えて長期的な黄金期が期待されたものの、主力の度重なる故障や育成・補強の失敗により、2024年にはメジャー新記録の121敗という歴史的低迷を経験しました。そのためファンには躍進の兆しを素直に喜びたい思いがある一方、当時のトラウマから過度な楽観論を本能的に警戒し、好調が長続きしないジンクスを恐れる心理が根強く残っています。さらに、オーナーのジェリー・ラインズドルフ氏による緊縮財政への不信感も、若手主力を将来的に維持できるかという懐疑的な見方を強める要因となっています。
論点・読み所
- 村上宗隆やバルガスらの爆発力に「ドジャース超えの打線」と黄金期を夢見る楽観的な声
- 2021年の成功から記録的失速へと転落したトラウマを胸に、過信を厳しく戒める古参ファン
- 投手育成の課題や長続きしない優勝ウィンドウ、オーナーの緊縮財政に対する現実的な懸念
編集部メモ
暗黒期を脱しつつあるチームへの高揚感と、過去の裏切られた記憶から慎重にならざるを得ないファンの複雑な心情が克明に表れたスレッドです。村上宗隆ら若手主力が持続的な強さを証明し、ファンの積年のトラウマを完全に払拭できるか今後の戦いに注目が集まります。
編集部の深掘り
2024年にメジャー現代史上ワーストとなる41勝121敗を喫し、3年連続で100敗以上という歴史的暗黒期に沈んでいたシカゴ・ホワイトソックスが、2026年シーズンに劇的な大躍進を遂げています。チームは9月24日、敵地カウフマン・スタジアムで行われたカンザスシティ・ロイヤルズ戦に9対1で勝利し、ポストシーズン進出を確定させました。メジャーリーグの歴史において、3年連続で100敗以上を記録した球団がその翌年にポストシーズンへ進出した例は過去に一度もなく、史上初の快挙です。9月27日現在、チームは83勝78敗(勝率.516)でアメリカン・リーグ中地区2位につけ、首位クリーブランド・ガーディアンズをわずか1ゲーム差で追う位置でレギュラーシーズン最終盤を戦っています。
この歴史的な復活劇の中心にいるのが、今季からホワイトソックスに加わった村上宗隆選手です。2025年12月21日、2年総額3400万ドル(東京ヤクルトスワローズへの譲渡金657万5000ドル)で契約を結び、背番号「5」を背負ってメジャー挑戦を果たしました。NPB時代は主に三塁手を務めていましたが、守備への適性を考慮して一塁手および指名打者に専念。シーズン途中には左太もも裏の肉離れで約1か月の戦線離脱を経験したものの、復帰後も主砲として打線を牽引し続けました。今季はここまで126試合に出場し、打率.207(450打数93安打)ながらチーム最多の35本塁打、77打点をマーク。549打席で92四球を選び、出塁率.348、長打率.478、OPS .826(OPS+ 130)、WAR 2.2を記録し、メジャー1年目でオールスターゲームにも選出されました。195三振を喫し、空振り率や三振率がリーグ下位に沈むなど課題も見られましたが、それを補う卓越した選球眼(四球率17.2%)と規格外の長打力を発揮。9月25日のコロラド・ロッキーズ戦でも1試合2本塁打を放つなど、勝負どころで貴重な一撃を量産しています。
Redditの投稿でファンが期待を寄せていた若手打者たちの成績にも、明暗を含めた興味深い事実関係が表れています。投稿者が村上とともに「40本塁打」を期待した打者陣では、2024年の121敗を経験した数少ない生え抜きであるミゲル・バルガス選手が159試合で打率.250、33本塁打、93打点、106得点、22盗塁、101四球、OPS .837、チーム野手トップのWAR 5.5を叩き出し、オールスターに選ばれる大ブレイクを果たしました。また、24歳の大型遊撃手コルソン・モンゴメリー選手も打率.199、225三振と確実性に課題を残しながら、遊撃手として31本塁打、87打点をマーク。40本の大台には届かなかったものの、村上選手(35本)、バルガス選手(33本)、モンゴメリー選手(31本)の若き大砲3人が揃って30本塁打超えを達成しました。一方で「首位打者争い」を期待された中距離打者陣では、二塁手のチェイス・メイドロス選手が打率.276、16本塁打、出塁率.350、WAR 4.5、左翼手のサム・アントナッチ選手が打率.275、出塁率.367、中堅手のトリスタン・ピータース選手が打率.266、12本塁打、WAR 3.6(オールスター選出)を記録し、3割には届かなかったものの高い出塁力で打線を支えました。対照的に「盗塁王争い」を期待されたルイスアンヘル・アクーニャ選手は、打率.227、出塁率.260と打撃で苦戦し、17盗塁(6盗塁死)、WAR -0.4とメジャーの壁に直面しています。
こうした若い野手陣に加え、先発のショーン・バーク投手(27先発で11勝7敗、防御率3.34、185奪三振、WAR 4.3)や救援のグラント・テイラー投手(60試合登板、7勝3敗10セーブ、防御率2.25、WAR 2.8)といった生え抜き投手の台頭が噛み合い、ウィル・ベナブル監督が掲げた積極的な野球が実を結びました。チームを統括するクリス・ゲッツGMは8月下旬、地元メディアで「ホワイトソックス、ファン、そして選手たちが息を吹き返した。村上の獲得がそれを引き起こす上で途方もなく大きな助けになった」と語り、攻守両面での練習姿勢や人柄を絶賛。2027年シーズン終了後にFAとなる村上選手に対し、すでに球団内で長期契約延長に向けた初期的な話し合いを行っていることを明かしています。
日本の読者が押さえておきたいのは、ホワイトソックスというチームの背景と、村上選手が果たした役割の大きさです。かつて井口資仁氏や高津臣吾氏が所属し2005年にワールドシリーズ制覇を果たして以降、球団は長期低迷に陥り、2024年の121敗で全米から厳しい視線を向けられていました。村上選手自身もNPBで最年少三冠王に輝いた実績を持ちながら、渡米直前は三振の多さや速球への対応力、守備位置の制限などから現地評価が二極化していました。しかし、一塁専任で打撃に集中した結果、低打率・高三振ながら35本のアーチと傑出した四球力でOPS .820超を維持し、沈滞していたクラブハウスの雰囲気を一変させる起爆剤となりました。どん底からわずか2年でプレーオフ進出を果たしたチームの急成長が、現地のファンに数年先までの黄金期を期待させる熱狂を生み出しています。
参考:
- 2026 Chicago White Sox Statistics | Baseball-Reference.com
- Munetaka Murakami Stats, Height, Weight, Position, Rookie Status & More | Baseball-Reference.com
- Chris Getz says White Sox have ‘had some conversations’ about Munetaka Murakami extension | MLB.com
海外の反応
Source: r/whitesox






野球に絶対なんて保証はない。先のことをあれこれ見据えすぎず、今このチームの歩みそのものを楽しもうぜ。
Nothing’s guaranteed in baseball. Don’t look too far ahead and just enjoy the journey we’re on now.
2021年のときも自分に全く同じことを言い聞かせてたよ……
I told myself this in 2021…
俺たち、まさにそれをつい最近経験したばかりだろ。
We just did this
君がNPBファンなら、スワローズが2022年にセ・リーグを制覇した翌2023年に57勝83敗と急落したことくらい知ってるだろ。急上昇したのと同じくらいの速さで、すべてが一瞬にして崩れ去ることだってあるんだ。
Since you’re a NPB fan you should know the Swallows won the central league in 2022 then went on to go 57-83 in 2023. It can all come crumbling down just as fast as it went up
それにホワイトソックスファンとしても、俺たちは2021年にワールドシリーズ進出の有力候補に挙げる人たちもいたのに、そのわずか3シーズン後には歴代最多敗戦記録を打ち立てたんだぞ。
Also as a White Sox fan, we were some people’s favorites to make a run at the World Series in 2021 and then proceeded to set the all-time loss record 3 seasons later.
ソックスファン歴40年になるが、「強いはずだ」と期待されたシーズンに優勝争いした姿なんて一度も見たことがない。このチームはいつも前触れもなく突如として強いチームが現れるんだ。83年、2000年、2005年がそうだった……そして翌シーズンに誰もが「次もやってくれる」と思うと、あっさりプレーオフを逃す。来季だって90敗する可能性は十分にある。本当に何が起こるか分からないよ。
As a Sox fan for 40 years I am yet to see my team compete in a season they were supposed to be good. We seem to get random great teams out of nowhere. 83, 2000, 2005.. then the next season when everyone thinks we’ll do it again we don’t make the playoffs. Is very possible we lose 90 games next season. You truly never know.
ライオンズのファンに「チャンピオンシップ・ウィンドウ(優勝を狙える期間)」について聞いてみなよ。
Ask a Lions fan about their championship window
言いたいのは、俺たちのウィンドウは本来あと18ヶ月は始まらないはずだったってことだ!!
point is our window was not due for another 18 months !!
そうなるかもしれないし、ならないかもしれない。2020〜2021年のチームみたいに、チーム全体が一気に失速することだってあり得る。
Maybe, maybe not. The entire team could fall off like the 2020-2021 team.
この投稿の選手名を入れ替えたら、まさに6年前の俺たちが言ってたことと完全に一致するよ。
Switch the names in this post and this would be exactly how we sounded 6 years ago
「打者陣について言えば:エロイ、アブレイユ、コラスの誰かが40本以上打ってア・リーグ本塁打王争いに絡むはず。ルボブは盗塁王争いをしているかもしれない。アンダーソン、マドリガル、モンカダの誰かは打率3割を超えて首位打者争いをする気がする。ヤスマニ・グランダルだっているんだ」ってな。
“As for the hitters: * Eloy, Abreu, or Colas should hit 40+ home runs and be right in the middle of the AL home run race. * LuBob might be battling for the stolen base title. * One of Anderson, Madrigal, or Moncada feels like they’ll bat over .300 and contend for the batting title. Yasmani Grandal also exists.”
ロベルトが史上初の50-50クラブ達成者になると思ってたあの頃が懐かしいよ。
When I thought Robert would be the first 50/50 club guy
労使協定の問題で来季は野球が開催されない可能性も結構ありそうだ。手に入っている今のうちに目の前のものを楽しんでおけよ。
Seems like a decent chance there is no baseball next year due to labor contract. Enjoy what you got when you got it
村上宗隆はもうほぼ1ヶ月まともに打てていないし、コルソンは歴代最多三振記録を更新するペースだ。ピーターズは本物なのか、それとも今季限りの一発屋なのか?うちには捕手はいるのか、それともティールはずっと怪我の呪いにかかったままなのか?ブレイデンは今後数年間プロスペクトの評判通りの活躍ができるのか?来季信頼できる先発投手は2人以上いるのか?もちろん彼らを応援していないわけじゃないが、長期的にどう転ぶかなんて誰にも分からない。今シーズンは信じられないほど楽しかった――でも歴史的に見ても前例がなく、予想外のシーズンだった。だからこそ、俺はこのチームの将来が安泰だなんて「確信」は持てない。持続可能な強いチームを作るにはまだやるべきことが山積みだと理解しつつ、今は今シーズンを楽しんでいるよ。その未来に選手たちの多くが関わっていてほしいとは思うけどね。
Murakami hasn’t been able to hit a ball for almost a month and Colson is on pace to set the all time strikeout record. Is Peters legit or is this one season a flash in the pan? Do we have a catcher or is Teel just injury cursed forever? Does Braden live up to his prospect hype over the next few years? Do we have more than one reliable starting pitcher next season? That’s not to say I’m not rooting for any of them, but you just never know how any of this shakes out long term. This season has been ridiculously fun - but it’s also been historically unprecedented and unexpected. For that reason I’m not “convinced” this team is set for the future. Enjoying this season now knowing there’s a lot of work to be done to build a sustainable competitive team. Would love to see most of these players be a part of that.
そう願いたいね。でも保証なんてどこにもない。
Hopefully. But no guarantees
バルガスはすでにMVP級の打棒を誇っているし、打線はワールドシリーズ級だ。あとはすべて投手陣次第だよ。
Vargas is already an MVP level bat, and we have a world series caliber offense. It all comes down to the pitching
1年でこれだけ劇的に立て直せたなら、1年で完全にすべてを台無しにすることだってできる。何一つ当たり前なことなんてない。優勝ウィンドウなんてものは実際には存在しないんだ。「たら・れば」がお菓子や木の実だったら、誰もが楽しいクリスマスを過ごせるだろうさ。
If we can completely turn it around in one year, then we can also completely screw it all up in one year. Nothing is a given. Championship windows don’t really exist. if “if’s and but’s” were candies and nuts, we’d all have a merry christmas.
2016年のあとに同じ街のライバル(カブス)を見て、「なんてこった、あの主力コアは若くて優秀すぎる。今後5年間は恐ろしい存在になるぞ」と思ったのを覚えているよ。だが結局あのメンバーで勝てたプレーオフシリーズはわずか1回だけで、その後すぐに急降下していった。優勝を狙える期間なんて本当に移ろいやすいものさ。
I remember looking across town after 2016 and thinking “holy shit that core is so good and so young; they are going to be a terror for the next half decade.” They proceeded to win a single playoff series with that group and fell off a cliff shortly after that. Championship windows are fickle.
サンプルサイズが小さすぎるよ。もし今の位置を保ってポストシーズンに進出できたとしても、2027年にはメジャーの投手陣が彼らを徹底的に研究して攻めてくるのが分かるはずだ。それに対応してアジャストできるかどうかが真の試練だよ。手短に言えば、結論を出すにはまだ早すぎる。
Sample size way too small. If they stick where they are and make it to the post season, you’ll see the approach big league pitching will really attack them with in 2027. Whether or not they adjust to adapt is the real question. Long answer short: jury still out.
「バルガス、村上、あるいはC.モンゴメリーが40本以上打つはず」って、全員が40発打つとでも思ってるのか?!「アクーニャが盗塁王争い」って、笑わせるなよ。「ピーターズ、マイドロス、アントナッチの誰かが3割打って首位打者争い」って、おいおい本気か?いくらなんでも楽観的すぎるだろ!もちろん、他の29球団がどう動くかにもすべて左右されるけどさ。
Vargas, Murakami, or C.Montgomery should hit 40+ home runs Vargas, Murakami, or C.Montgomery should hit 40+ home runs You think they will all hit 40+ HR’s?! Acuña might be battling for the stolen base title. Acuña might be battling for the stolen base title. LOL One of Peters, Meidroth, or Antonacci feels like they’ll bat over .300 and contend for the batting title. One of Peters, Meidroth, or Antonacci feels like they’ll bat over .300 and contend for the batting title. Lol, what? This is a LOT of optimism! Of course, it all depends on what the other 29 teams do.
明日のことなんて誰にも分からないさ(Tomorrow Never Knows)。
Tomorrow Never Knows
ホワイトソックスの歴史を振り返れば、長期的な黄金期を築けなかった良いチームばかりだ。今この時点で先のことなんて分かるわけがない。
Sox history is full of good teams that never had a window of extended success. There’s no way to tell right now
絶対なんて保証はない、今のマリナーズやブルージェイズを見てみなよ。
Nothing is guaranteed, look at the Mariners and Blue Jays right now.
何一つ保証なんてない。勝負すべき時は「今」なんだ。
Nothing is guaranteed. The time is now.
いや、たぶん無理だろうな。そもそも、全員を引き留めておくことなんてできっこない。まあ手段がないわけじゃないが、うちのオーナーがそんな大金を出すわけがないしな。今年の結果が本物だったと仮定しても、再び低迷期に転落するまでのウィンドウはせいぜい3年ってところだろう。
No, probably not. First of all, we aren’t keeping everybody. There’s just no way to do that. Well, there is sorta, but our owner doesn’t fuck with it. I’d honestly say we have more of a 3 year window before we likely fall back down, assuming this year was a genuine feat.
妄想乙……
delulu…
いや、まだ未定だな。アクーニャが盗塁王を争えるほど出場して出塁する姿は見えてこない。もし来季チームに残っていたとしても、傘下の有望株たちに押し出されて出場機会を減らしていくはずだ。今年は16盗塁だしね。それに選手たちが現在のレベルをそのまま維持・向上させていくなんて期待しちゃいけない。残念ながら現実はそうはいかないんだよ。その最大の理由が怪我だ。今年投手陣の育成があまり良く見えない以上、現在の投手有望株たちが来季大活躍することに期待するのは厳しいよ。
Nah. TBD. I don’t see Acuña playing/getting on base enough to go for any stolen base title. If he is on the team next year, presumably he will be phased out by prospects in the system. He has 16 this year. And you can’t expect the players to just maintain and improve their current level. Unfortunately it doesn’t work that way. Injuries are one of the biggest reasons why. Pitching development hasn’t looked great this year, so it’s hard to bank on any current pitching prospects being outstanding next year.
どうせジェリー(オーナー)が何かしらヘマをやらかしてぶち壊すさ。
Jerry will screw it up some how .